重要データを消失から守る。NR-Xシリーズ独自の「データ2重保存」と「UPS機能」による鉄壁の信頼性

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データ保護 2重保存とUPSでデータの消失を防ぐ キーエンスNR-Xシリーズの独自機能で予期せぬ停電やフリーズから守る

「数日間にわたる試験の最終盤、朝出社したら計測が止まっていた…」「PCが勝手にOSアップデートを開始し、一晩分のデータが消えてしまった…」PCのフリーズ、OSの突然のアップデート、予期せぬ停電や瞬停によって計測データの消失は、企業にとって致命的なリスクとなり得ます。

そこで注目すべきは、キーエンスのデータロガー「NR-Xシリーズ」です。この製品は「データ2重保存」と「UPS機能」によって、信頼性を徹底的に追求しています。

本記事では、NR-Xシリーズがどのようにして計測データの保護を実現しているかを詳しく紐解いていきます。

目次

計測現場を脅かす「データ消失」の最大のリスク

計測現場において、データの正確な記録を阻害する最大の要因は予期せぬ電源喪失(停電・瞬停)です。特に、長時間・多点での連続記録が求められる環境では、以下のリスクが常に隣り合わせとなっています。

トラブルの原因具体的な内容計測データへの影響
電源喪失(停電・瞬停)落雷や設備トラブルによる突然の電源喪失記録中断、ファイル破損、未保存データの消失
PC・ネットワークの不備OSのフリーズ、アップデート、LANケーブルの脱落PC側へのデータ転送停止、記録の欠損

試験のやり直しによる時間的・経済的損失

計測現場でデータロガーを使用する際、電源喪失や機器トラブルによるデータ消失が発生すると、試験や計測のやり直しが必要になることがあります。そのため、莫大な時間的損失と経済的負担が発生し、計測プロジェクト全体の信頼性にも大きな影響を与えます。
特に電源喪失は、瞬停や停電によって頻繁に発生しやすく、通常の計測機器であればそのたびに記録中のデータが保存されずに消失してしまうため、試験のやり直しは避けられませんでした。

エンジニアを疲弊させる計測機器の監視

電源喪失やトラブル発生時には迅速な対応が求められるため、エンジニアは機器の状態を細かくチェックし、問題の早期発見と対策に追われることが多いのが現状です。計測機器の監視業務はエンジニアにとって大きな負担となっており、長時間にわたる監視作業は精神的・身体的な疲労を招きます。結果として、監視の注意が散漫になり、トラブルの見逃しや対応遅れにつながるリスクも高まります。

次章以降で紹介するNR-Xシリーズ独自の「Robustミラーセーブ」などの技術は、こうした監視負担の軽減と信頼性向上を両立させるための重要なポイントとなります。

NR-Xシリーズ独自の「Robustミラーセーブ」でデータを守る

キーエンスが提供する多入力データロガー「NR-Xシリーズ」は、現場の切実な悩みであるデータ消失を根本から解決するために、「Robustミラーセーブ」という独自の設計思想を導入しています。Robustミラーセーブは単なるバックアップ機能ではなく、計測の完遂能力を高めるためのソリューションです。

PCと本体SDカードへの「2重保存」

NR-Xシリーズは、PC接続によるリアルタイム計測を行いながら、同時に本体内のSDカードにもデータを保存する2系統の保存を標準動作としています。

  • PC側の役割
    大画面でのリアルタイム波形モニタリングや、解析ソフトへの連携を担います。
  • 本体SD側の役割
    万が一の事態に備えた「マスタデータ」の記録を担います。 この2重化により、保存先を意識することなく、安全性が担保された状態で計測をスタートさせることが可能です。

通信トラブルを「無効化」する自律バックアップ

たとえ試験中にPCがOSの不具合でフリーズしても、NR-Xシリーズは止まりません。 本体がPCとの通信切断を検知した瞬間、自律的に本体内でのデータ保存を継続します。通信が復旧すれば、その間の欠損データを確認することも可能です。 計測の主導権をPCから計測器本体へと戻すことで、どんな過酷な環境下でもデータを仕留める計測環境が実現するのです。

キーエンスの公式サイトでNR-Xシリーズについてより詳しく知りたい方はこちら

電源喪失によるトラブルを防ぐ「バッテリ電源」と「Robustメモリ機能」

データの2重保存に加え、物理的な電源喪失に対する備えも万全です。NR-Xシリーズは、「バッテリ電源ユニット」と「マイクロUPS回路」とにより、電源トラブルのリスクを最小化します。

バッテリ電源ユニット「NR-XU15A」によるUPS化

専用バッテリ電源ユニットを併用することで、NR-X本体への電源供給(専用ACアダプタまたはDC24V電源)が断たれた場合でも、自動的にバッテリ駆動へ切り替わり、計測を継続します。バッテリ電源ユニットを使用することでUPSとして運用でき、不慮の電源喪失時でもデータを保護できます。

Robustメモリ機能によるデータ消失の防止

NR-X本体にはマイクロUPS回路を搭載しています。独自のアルゴリズムとマイクロUPS回路により、予期せぬ電源トラブル発生時でも計測データの消失リスクを低減できます。電源断を検知するとシステムを省電力モードへ移行し、SDカードへのデータ書き込み処理が完了するまで動作電源を確保して保存処理を継続します。保存完了後に電源をOFFにすることで、データ消失のリスクを大幅に低減します。

多点計測の信頼性を支える「リモートユニット方式」と「プッシュ式端子台」

「リモートユニット方式」によるノイズ遮断

NR-Xシリーズは「リモートユニット方式」を採用。アナログ配線を極限まで短くし、そこから先はノイズに強いデジタル通信(専用ケーブル1本)でデータを転送します。動力モータ付近などの過酷なノイズ環境下でも、データの化けや電源喪失に似た信号途絶のリスクを極小化します。

リモートユニット方式については以下の記事で詳しく解説しています。

ヒューマンエラーを防止する「プッシュ式端子台」

ネジの締め忘れや振動による緩みは、計測中の接触不良を招きます。NR-Xシリーズは差し込むだけの「プッシュ式端子台」を採用。また、車載走行テストや設備への組み込みなど、振動を伴う過酷な環境下でも「ネジの緩みによるケーブルの脱落」が起きないため、長期間の計測でも高い信頼性を維持できます。

NR-Xシリーズ導入によるデータ保護の成果

NR-Xシリーズの導入によってどのように計測データの安全性が向上し、電源の不安定な場所でも信頼性を確保できたのか、具体的な事例を通じてご紹介します。

  • 課題:長時間におよぶ冷却ファンの耐久試験とデータ破損のリスク
    冷却ファンの耐久試験において、長時間にわたって回転数データを記録し続ける必要があり、停電や瞬低といった予期せぬ電源トラブルやPCエラーによる「データやファイルの破損」が大きなリスクでした。

  • 解決策:「データの2重保存」と「専用バッテリ電源ユニットによるUPS化」による安全性の確保
    パソコンに接続して使用する際は、パソコン側のストレージ(HDD/SSD)とNR-X本体のSDカードへ計測データを同時に保存(データの2重保存)することで、万全のデータ保護対策を実現します。さらに、専用バッテリ電源ユニットを併用することで、電源喪失時でも自動的にバッテリ駆動へ切り替わり、計測を継続できます。これにより、長時間の試験でも安全にデータを収集・保存できるようになりました。

電源喪失対策・省配線機能に関するよくある質問

NR-Xシリーズのバッテリ電源ユニット「NR-XU15A」は、どのくらいの時間計測を継続できますか?

バッテリ2本装着時、最長で約17時間(1020分)の連続計測が可能です。停電発生時は無瞬断でバッテリ駆動に切り替わるため、以下のような対応ができます。

  • 長時間の停電でも試験を継続
  • 安全にシステムを停止させる時間を確保
停電の瞬間に書き込み中だったデータは、壊れずに残りますか?

はい。書き込みの途中で電源が切れてもファイルが破損しないよう、マイクロUPS回路が保存完了まで電源を確保します。電源断を検知すると省電力モードに移行して電力を書き込み処理に集中させ、保存が終わってから安全に電源を落とすため、中途半端に切れて開けないファイルが残りません。

リモートユニット方式は、多点計測の配線をどれくらいラクにできますか?

ユニット間を専用ケーブル1本でつなぐため、チャンネルが増えても配線本数が膨らまず、敷設の手間を大幅に減らせます。加えて、アナログ配線を最短化してノイズに強いデジタル通信で送るため、過酷な環境でもデータ化けや信号途絶を抑えられます。

まとめ:NR-Xシリーズが実現する手戻りを削減する計測環境

データロガーの電源喪失対策と信頼性は、計測現場でのデータ消失リスクを最小限に抑えるために非常に重要です。NR-Xシリーズは、データの2重保存とUPS機能を備え、予期せぬ停電や瞬時の電源喪失にも対応できる設計となっています。そのため、データの安全性が確保され、計測作業の信頼性が大幅に向上します。さらに、リモートユニット方式や省配線戦略を採用することで、多点計測がより効率的に行える環境が整っています。
これらの特徴は、データロガーを使用する上での安心感を提供し、手戻りのない計測環境を実現します。信頼性の高いデータロガーで、安心して計測作業を進めましょう。

NR-Xシリーズの製品概要や他社製品との詳細なスペック比較については、以下の記事で詳しく解説しています。

キーエンス NR-X シリーズについてより詳しく知りたいなら
NR-X シリーズの製品画像

NR-X シリーズの特徴

  • リモートユニット計測:専用ケーブル1本で接続。大型設備や車両の配線工数を大幅に削減
  • データ連動カメラ:波形と映像が連動。異音や挙動の因果関係を誰でも可視化
  • 最大576ch計測:センサー付近に計測ユニットを配置しノイズを抑制。大規模計測も1台で完結
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この記事を書いた人

データロガー実践Lab編集部です!
製品開発や品質管理で活用されるデータロガーの選定や製品特徴、活用ノウハウに関する情報を、AI技術と独自の編集視点で情報整理・構造化し、読者の皆様に「深く、正しく、わかりやすい」形でお届けすることをモットーに発信しています。

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